お互いに理解しながら 外国人従業員と共に シナジーを生み出していく
大阪
医療法人 錦秀会
阪和病院
介護
次長
寺前 光啓 様
導入企業

Q自身の経歴と現在はどのような業務をされていますか

私は1999年の4月に介護福祉の専門学校を卒業しまして、錦秀会グループの帝塚山玲風苑という特別養護老人ホームに介護職員として就職しました。
そちらで約9年間、身体介護・認知症のケアを行った後、介護老人保健施設 聖和苑の方に異動になりこちらの方は12年間勤務しました。
そこでは老人保健施設の特徴であるリハビリ部門や医療部門も濃く入ってますので看護師などの多職種との連携を密に図りながら 利用者様に一番良いケアを提供できるような取り組みをしてまいりました。
その後、2021年の9月から錦秀会の阪和病院に入り、介護の次長として新人の育成であったりとか介護補助者として教育を主にさせていただいております。
また2022年の6月に新病院の方に移転となり、こちらでは外国人の職員さんの指導などに携わっております。

Q病院内のチームアプローチについて、どのような専門職が関与し利用者様へのケアを行っていますか

病院内のチームアプローチについてですが、根幹になるのが医師です。
医師を中心として看護師が取り巻いて、それをソーシャルワーカーや精神的なサポートを提供する専門が協力してケアを行っております。
特に面白いなと思ったのが専門職(医療ソーシャルワーカー、管理栄養士、臨床検査技師、臨床工学技士、臨床心理士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、技能訓練技師、薬剤師、放射線技師、医療事務、クラーク など)が連携して病棟に"活きる"というのが素晴らしく、様々な専門職が働いているというのがやっぱり病院の凄さだと思います。
色々な職種がチームでやることによって専門職の専門分野で自分達の意見を言いながら利用者様にとって一番良い形のものを提供するようにチームでケアを行っております。

Q医療・介護業界では人材不足が叫ばれておりますが、外国人従業員を採用する事に対しどのような考えを持たれているかお聞かせください


私どもの法人では「やさしく“生命(いのち)”をまもる」という基本理念のもと
患者様の立場に立った考えができるという職員を雇用及び教育していくというのが錦秀会の採用プロセスです。
そのため、日本人・外国人隔たりなく錦秀会の基本理念に通ずる職員を登用していく ということを以前よりやっておりますので、「人材不足の穴埋め」という観点では外国人従業員の採用を考えておりません。

また、現場の外国人従業員はよく働いてくれますし、とにかくうちの理念に通じる優しさというのが非常に重要となります。
それを業務でしっかりと生かしてくれるという点が、私どもからしてもシナジー<相乗効果>として高いのではないかと思っております。

Q外国人従業員についてのエピソード

本当にびっくりしたのは、お昼ご飯の時にすごい香辛料の効いた臭いがして・・・
今は慣れたから何とも思わないですけど、当時は、、、「え、誰?」って。
でも人間って本当に不思議なもので、すぐ慣れますね。
ただ、やっぱり患者様に対して病棟というのは、やはり臭いにすごく敏感なところでもあるので極力、濃いのはちょっと控えるように指導しております。

あとは、優しいしよく働くというのが凄くびっくりしたところですね。
本当に外国人特有ですよね。表情がすごい豊かですし自分から常に挨拶してくれます。
常に笑顔で元気に「おはよう!」と朝からすごく気持ちがいいんですよ。
これは、日本人が最近忘れてきているんじゃないのかな?と思う部分で、逆に教えられています。